2019.09.06 Friday
産業文化都市・富士市パート3(奇抜すぎる?モニュメント)
東名高速道路の富士インターから県道353号線(道路愛称名:港大通り)を南下、市道田子浦伝法線(道路愛称名:富士見通大通り)とに分かれる分離帯の緑地に「何だ、これ?」といった物体があります。地番は富士市瓜島町、富士商工会議所会館前の通過直後です。
「何だ、これ?」は、開通記念のモニュメントで、『躍動』と命名されています。
モニュメントの下部には、石造りの説明碑があり、次のようなことが刻まれています。
「富士市発展の原動力である豊富な湧水。富士川源平合戦の水鳥の羽音と羽ばたき。竹取塚に由来するかぐや姫の優雅な姿。これらのイメージをモニュメントにデフォルメし富士市が未来に向かって躍動する形を表現しています」
建立日は1989年(平成元年)3月、建立者は「静岡県」と「富士市」と記されていますが、制作者は記されていません。
説明碑を読んだ上でじっくりとモニュメントを観察すれば、天を指す円錐形は勢い良く湧き出す水、上部に設けられた2枚の円形は水鳥の羽根、そして幾重にも流れる線はかぐや姫の十二単…といったことが連想できます。
産業文化都市を目指すための公共施設への文化の香り付け、その線上での取り組みといえ、説明碑を読めば「何だ、これ?」が一気に解決、「素晴らしい芸術作品だ」と評価する人もいそうです。
ただ、その説明碑がある場所は、歩道上ではなく、車の往来が激しい道路の横断が必要な分離帯の中。通常では、目にすることはできません。
奇抜過ぎる、難解な作品という点も踏まえ、その点がちょっと残念…。
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