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「アッ!」と驚いた屋久島町の木造造りの新庁舎

 1月末、会派の視察で鹿児島県屋久島町を訪れ、観光行政の取り組みを把握してきました。担当者から説明を受けたのは、屋久島空港近くの小学校跡地に昨年5月7日に完成、開庁した新庁舎。「アッ!」と驚く地元材の杉材をふんだんに使用しての木造造りでした。

 

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          屋久島町の新庁舎全景(屋久島町ウェヴサイトから)

 

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                   視察メンバーです(新庁舎玄関前で…)

 

 観光行政の取り組みの報告を受けた後、「この庁舎、凄いですネ」と感想を述べると、「では…」と応対して下さった議会事務局長の岩川茂隆さんが庁内を案内、説明して下さいました。聞けば、「建設時の担当者だった」とのことでした。

 

 樹齢数千年の“縄文杉”で知られる屋久島は、1993年に、青森県南西部から秋田県北西部にかけて広がる白神山地と共に日本で初めてユネスコの世界自然遺産に登録され、この世界自然遺産を活かしての観光と林業が町の主力産業となっています。

 

 説明によれば、「新庁舎の建設は、2007年に屋久町と上屋久町が合併、1島1町の屋久島町が誕生した際からの懸案事業だった」といいます。

 

 敷地面積1万2、800平方辰坊てられた庁舎は木造造り2階建てで、その延べ床面積は3、629平方叩I抻了圓涼篭茲泙舛鼎りセンターに置き換えるとセンター3つ分くらい広さです。

 

 富士市でも近年、公共施設に地元材の桧材を使用していますが、大規模の学校校舎や地区まちづくりセンターなどの本体は鉄骨・鉄筋コンクリート造りで、桧材の使用は内装などにとどまっています。

 

 その点、屋久島町の新庁舎は、“木造造り”としているだけに地元材の杉材を内装だけでなく、柱や梁、そしてフロアにも使用。

 この新庁舎は、2019年度の『木材利用優良施設コンクール』で内閣総理大臣賞に輝き、柱や天井には芸術的エッセンスが施され、「庁舎全体が木造芸術作品」といった感じです。

 

 さらに、機能面にも特長が…。

 

 議会棟、フォーラム棟、行政事務棟、窓口業務棟の4棟で構成され、そのうち議会棟の中心である議場はコンサートなどにも使用が可能で、見学時には椅子やテーブルが収納されていたことからコンサートホールそのもの。議場と分かるのは壁に掲示されていた国旗と町旗程度でした。フォーラム棟には、町民と観光客の交流の場として島の歴史などが紹介され、小中学校の『学校だより』も掲示されていました。

 

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                                  議会棟の議場です

 

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                             議場の天井部分です

 

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                              行政事務棟の内部です

 

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             水飲み場にも杉材を使用

 

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        フォーラム棟には、小中学校の『学校だより』の掲示も…

 

 この新庁舎完成時、町長は、「木造の町役場だけ作って満足しているわけではない。例えば世界の自然遺産の関係者を集めて、世界的なイベントができるような動きにつなげていきたい」、さらに「この新庁舎を屋久島の杉材のモデルハウスとして島外の人に知ってもらい、杉の生産を増やし、島の林業を活性化させたい」とも話したといいます。

 

 つまり、新庁舎を世界自然遺産の屋久島の魅力と価値を世界に発信し、地元産業の観光や林業の振興に結び付ける施設に…の意気込みをもっての建設で、機能面も含め「町、そして町民のための庁舎だ」、そんな思いも抱きました。

 

 案内・説明して下さった川口さんに「建設費は…」と問うと「約24億円」とのことでした。

 

 この投資額が、一般的工法の大規模施設との比較において「高いのか、安いのか」については、「屋久島町では、一般的工法の場合、その資材のほとんどを海路で運び込まなければならない。その点、杉材は島内で調達できる。そうしたこともあって比較は難しい」との返答でした。

 地元の利を活かしての工法選択ともいえそうです。

 

 現在の富士市の10階建ての庁舎の完成は1970年で、築50年余。耐震補強などで延命化を図っているものの「10年から20年後の近未来には改築を」となります。

 

 で、「富士市も地元材の桧材を使用しての新庁舎を」の期待を抱くのですが、木造造りは、せいぜい3階建て。人口1万3千人余の屋久島町に対して富士市の人口は25万3千人余。求められる庁舎規模からして「木造造りへの挑戦には高いハードルが…」ですが、「内装を超えての地元材の利用を考察、取り組むべき」、それが庁舎視察の総括です。

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