第3土曜日の、きょう6月20日は月1回の古紙回収日。早朝、一カ月間の古紙を地域ステーションに出した後、「エィ!」と気合いを入れて自宅近くの空き家へ。児童・生徒が登校・下校時に極めて危険な状態になっていた雑草の除去作業です。久々に、いい汗をかいたものの、毎年、頭を痛めている空き家の雑草、気分は複雑でした。
空き家は核家族化もあって近年、全国的に急増。空き家のもたらす問題には「雑草や悪臭、害虫など衛生環境の悪化」をはじめ「景観の悪化」、さらに「不法侵入などによる治安の悪化」もあげられ、2015年には空き家対策特別措置法が施行されましたが、私権や個人情報保護などから根本的な解決には至っていないのが現状です。
自宅近くの空き家は、一人暮らしだった高齢者の住居で、平屋造りの一戸建て。長期入院の末、お亡くなりになり、入院期間を含めれば3年余前から空き家となっています。
通学路に面し、雑草が生い茂り、道路にも“進軍”。
「市民生活を守るのが市議会議員の仕事。何とかしてよ」の苦情が寄せられ対応策を模索。
「市内に複数の相続人がおられる」との情報は入手したものの、個人情報保護から、その連絡先を入手しての直接要請は不可能。
で、近所の皆さんと話し合い、これまで区(町内会)や子ども会の団体名で市の空き家担当課に要望書を提出、市が把握している相続人に連絡して「地域の声」として雑草除去の要請を求めてきました。
しかし、除去に至るまでは、かなりの時間が必要で、かつ、毎年、要望書提出が必要となっていました。
空き家3年余を経過する中、雑草の繁殖力は各段に強まり、今では雑草が屋根も覆いつくし、“緑の館”といった状態。野中の一軒家ならば「自然が創り出した芸術作品だ」と、さらりと受け止めることもできますが、今夏は、この時期においてすら歩道扱いとなる通学路上のグリーンベルトが判別できないほどになっていました。
さらに深刻化すると、歩行障害のみならず車両との接触事故の不安があるだけに、きょう20日、「これまでのように要請、対応を待つ時間的猶予はない」との判断から「エィ!」と鎌、軍手、箒、ゴミ袋を手に現地に出向き、雑草除去を敢行した次第です。
もちろん、「雑草とて私有財産」といわれる恐れがあり、また、不法侵入にならぬようブロック塀から外のみ除去。昼過ぎまでかかると覚悟していたのですが、空き家の隣に住むYさんが途中から作業に加わって下さり、昼前には終了しました。
日頃の運動不足がたたって休み休みの作業。これを見て助っ人に加わって下さったYさんの心にふれることができ、いい汗をかいたものの、こうしたことが毎年、繰り返されると思うと「これでいいのか」です。
「登校・下校時の子供達の命も危険にさらすようなケースには、所有者に費用負担を求めることを前提に基礎自治体がスピーディに対応。さらに、指導に従わない場合の罰則強化も必要ではないか」、そう思うのですが…。
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