このモクレン、私が中学時代、もう半世紀以上も前、自宅改築時に母が植えたものです。
実家のモクレンです
実家は専業農家で、私が17歳、高校2年の時に亡くなった父は長く病床に臥し、働き手は母と兄達でした。そうした中で、農家ゆえの僅かな現金収入をコツコツと積み立てての老朽化した念願の自宅改築でした。
我が実家だけでなく当時の専業農家は、自給自足に向けて敷地内に各種の野菜を栽培。樹木も食料確保に向けてのミカン、ビワ、お茶、柿など。我が家には、確かイチジクもありました。
そんな中で母が自宅改築時、鑑賞花木のモクレンの苗木を買い求め、門の脇に植えたのは自分へのご褒美だったのかしれません。
植栽から半世紀を経過。そして、母が亡くなって、すでに35年、実家は10数年前に長兄が改築していますが、母のモクレンは枯れることなく、移植することもなく、長兄夫妻が、しっかりと管理していることから、毎年、同じ場所で咲き続けています。
高さこそ電線に架からないように剪定していることから、昔と、さほど変わりないものの、幹の太さに長い樹齢が示され、樹勢も旺盛。道路に面していることもあって満開時には鑑賞に訪れる方もいるようです。
今年も満開です
満開のモクレンからは、「歴史の教科書や郷土史書に載らなくても人は何かを遺せる」の母のメッセージも伝わってきます。
古稀を過ぎ、残された人生、それほど長くはない年齢となったものの「自分は、この世に何が遺せるか。それを考えねば…」と思う今年の彼岸です。
この写真は母とモクレンです。もう40年ほど前に撮影したものです。
]]>お出掛けシーズンの、この時期、富士市もイベントが相次ぎ、所在区の鷹岡地区ではまちづくりイベントの「さくら祭り」が開かれるほか、知人から、あれこれイベントの招待状が舞い込んでいます。招待状への感謝の思いを込め、以下、ご紹介します。
※『富士市少年少女合唱団の春のコンサート
富士市を活動拠点とする富士市少年少女合唱団の定期公演である『春のコンサート』が3月31日(日)にロゼシアターの中ホールで…。開演午後2時。指揮は辻村典枝さんと辻村美保さん、ピアノ伴奏は佐野晶子さん。
入場無料。ただし、入場整理券が必要。
主催は富士市。問い合わせは担当課の市民部文化スポーツ課(?0545-55-2874)。
※『呼吸すること』
富士市在住の彫刻家、漆畑勇司さんの企画イベント『呼吸すること』が4月1日(月)から同7日(日)まで、富士市大淵9609―3、漆畑大淵アトリエで…。午前10時から午後6時まで。
「今までの創作活動や芸術文化活動を思い返してみました。その結果、気づいたことは常に呼吸を整えていたことでした。呼吸することは、自然のことで考えることもありませんが、最も大切なことです。どんな時も呼吸を整えることで心が穏やかになります。飲み物を片手に呼吸を整えていただける空間になれば幸いです。まずは私が呼吸を整えてお待ちしております」と漆畑さん。
問い合わせは漆畑さんが主宰する富士美術研究所(?0545−63−2424)。
※『鷹岡地区さくら祭り』
鷹岡地区まちづくり協議会のまちづくりイベント『鷹岡地区さくら祭り』が4月6日(土)に地区内の桜花の名所、富士西公園で…。午前9時から午後2時まで。雨天時は翌7日(日)に順延。
今年で36回目。メインは午前9時に会場に向けてまちづくりセンターを出発する曽我兄弟武者行列。ステージ部門もあり、24店舗が予定されている模擬店も…。
問い合わせは鷹岡まちづくりセンター(?0545−71−3215)。
※『書道の由源静岡展』
書道研究の静岡県由源の会の定期展『由源静岡展』が4月12日(金)から同14日(日)までロゼシアターの展示室で…。午前9時から午後5時。ただし初日12日は正午から、最終日14日は午後3時まで。鑑賞は無料。
問い合わせは事務局の鈴木さん(?090-1981−8713)。
※『マジック発表会』
富士マジッククラブ(鈴木ます江会長)の『マジック発表会』が5月3日(金・祝日)にロゼシアターの中ホールで…。午後1時30分から同3時30分まで。鑑賞は無料。
問い合わせは事務局の藤島さん(?0545−63−0329)。
富士市が主催、富士市文化連盟が企画運営する第56回富士市総合文化祭・春祭の一環としての開催で、マジックの発表会のほか春祭では4月21日(日)から6月2日(日)までの間、文化連盟に所属する能楽、詩吟、朗読、日本舞踊、邦楽、音楽、大正琴、民踊、ジャズ&ポップス、ハンドベル、コーラスなどのステージが繰り広げられる予定です。
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今年も招待状が届き、開催2日目の、きょう15日午後、会場へ。
富士の型染の皆さんとは記者時代に取材を通して知り合い、その後、市議に転身、昨年4月に市議引退後も変わりなく届いた招待状に、ただただ感激、そして会場で歓迎して下さった会員の皆さんに感謝多々です。
会場入口の来場歓迎看板です
展示会場です
型染は、日本古来の染色法の一つ。富士市では小山もと子さん(故人)が昭和26年(1951年)に国画会会員だった後藤清吉郎さん(故人)の手ほどきを受け、その第一歩を踏み出しています。
以後、市の成人学校を土台に愛好者の輪が広がり、グループを構成して創作活動に取り組む中、グループ合同の定期展に取り組み、さらに高校や市立博物館工芸教室を会場とした型染教室などでベテラン会員が指導者となって染める喜びの輪も広げてきました。
台所を工房にし、「染料も身近な植物から…」を創作の基本とする中、定期的な学習会で染める歓びを分かち合いながら文化の生活化を図り、さらに、富士山のような、おおらかな図柄と色彩を打ち出した作品は〃富士の型染〃という固有名詞で呼ばれるほど市内外に知られる芸術文化に成長、創始者の小山さんは平成13年(2001年)に逝去したものの、小山さん亡き後も会員の皆さんが確かな歩みを続けています。
現在、開催中の定期展であるグループ合同展は、今回が57回展で、テーマは『染めるよろこび 集うたのしさ』。会場には、青藍、渋木、七彩、藤壺、萌黄、山吹の6グループの39人から出品された100点を超える近作が展示されています。
着物や帯などの大作のほか、タピストリーや富士山をテーマにした染額や年賀状なども。
タピストリー作品も…
富士山をテーマにした染額コーナーです
桂田代表と、出品作品です
創始者の小山さんの遺作コーナーで…
このほか、会員が講師を担っている県立富岳高校生活部や富士山かぐや姫ミュージアム(市立博物館)の工芸室で開いている令和5年度の富士の型染教室の生徒作品も展示。「富士の型染とは…」の紹介コーナーも。
富岳高校生活部の作品コーナーです
富士の型染教室の教室生作品コーナーです
この富士の型染展の開催は今月18日(月)まで。午前10時から午後5時(最終日18日は午後3時まで)。
小物類を中心にした文化振興基金などへの寄付を目的にしたチャリティーバザーも併設。さらに、16日(土)と17日(日)には「富士の型染とは…」を伝える実演も。両日とも午前10時から正午までと、午後1時から午後3時までの二回。
鑑賞は無料です。
小物類販売のチャリティーコーナーです
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発生から13年目の、きょう3月11日、テレビ各局はトップニュースで発生時刻に合わせて行われた東北各地の被犠牲者追悼式を伝えました。
テレビ画面から流れる津波被害を中心とした13年前の被災状況や、人口減少や震災を知らない世代への継承といった課題に直面する中で復興の誓いを新たにする追悼式の状況にふれる中、「公務で被災現地を視察した者の責務として、市議引退後の今後も『東日本大震災とは…』の語り部となり、防災意識の向上に努めたい」と胸に刻んでいます。
「忘れまい、東日本大震災からの教訓!」です。
現地視察は、富士市議会議員時代の所属会派の自主研修で取り組んだもので、2回、訪れています。
被災現地で…
1回目は、発生から4カ月後の2011年7月13日から同14日の二日間、2回目は発生から2年5カ月後の2013年8月26日から同28日の三日間です。
1回目の視察は、発生から4カ月目で、地元の三陸鉄道が鉄道復興の資金確保も絡め「地理を熟知している地元企業の責務として被災地の案内役を」と打ち出した「被災地フロントライン研修」に参加しての視察、移動はマイクロバスでした。
岩手県下の被災地である陸前高田市、大船渡市、釜石市、大槌町、山田町、宮古市、浄土ケ浜などの被災状況を把握、悲しみを乗り越え、復興に動き出した被災者の声も受け止めてきました。
この写真の建物は津波に襲われ、町長をはじめ多くの職員が犠牲になった大槌町の役場です
悲惨な状況でした
2年5カ月後の2回目の視察は、1回目と、ほぼ同じコースをレンタカーで回り、どのように復興事業が進んでいるのか、さらに大槌町などを訪問して復興事業における課題も把握しています。
これら現地視察の成果は、報告書にまとめたほか、一般質問で取り上げ、富士市の防災対策・減災対策の強化を求めています。
計2回の視察で最も印象的で、「富士市の戒めにしなくては…」と思ったのは宮古市の田老地区の防潮堤でした。
田老地区は、入江形態の場所にあり、過去の津波被害から地区全体に高さ10?の長大な防潮堤が築かれ、この防潮堤は「日本の万里の長城」と呼ばれていました。
東日本大震災の津波情報を受けた地元民の中には、津波見学で防潮堤を訪れる人も多かったといいます。
ところが、襲来した津波の高さ(遡上高)は、国内最大級の37・9?に達し、当然、防潮堤を乗り越え、甚大な被害が出ています。
2回の視察の際、ガイドの女性は、「防潮堤のかさ上げ工事に取り組んでいますが、津波からの被害を避けるためには、高台に逃げる避難の重要性を再認識、避難路の整備にも取り組むべきだと私は思う」と話されていました。
これは、富士市にとって貴重な箴言といえそうです。
富士市には、東海道五十三次の14番目の宿場である吉原宿(よしわらじゅく)があり、かつてはJR吉原駅付近(元吉原)にあったものが1639年(寛永16年)の高潮で壊滅的な被害を受けたことから内陸部の依田原付近(中吉原)に移転。
ところが1680年(延宝8年)の高潮で再び壊滅的な被害を受け、さらに内陸部の現在の吉原本町付近に移転しています。
つまり、吉原宿は、高潮イコール津波で2度も宿場全体が移転しているわけです。
現在、駿河湾の田子・元吉原の海岸線には、「日本一高い」とされる防潮堤が築かれていますが、宮古市の田老地区で示された津波の怖さを戒めとし、さらには津波を完全には遮断できない田子の浦港を有することも踏まえ、すべての人が「いざ!」という時に実践に移せる避難行動の確立を図りたいものです。
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早朝に月1回の地域公園の清掃に参加。1時間程度で終了した後、鷹岡まちづくセンターに向かい保護司業務の面接相談。続いて岩松まちづくりセンターで開かれた『日中ふれあい交流料理教室』に参加。午後には富士川ふれあいホールに出向き、富士市国際交流協会主催の『日本語スピーチコンテスト』に“拍手隊”として参加。
どうにか、この日のスケジュールをこなし、今、パソコンに向かっていますが、「役職を仰せつかり、何かすることがあることは、ありがたいことだ」とは思うものの、「いつまでできるか」の不安も抱いています。
さて、このブログ&フェイスブックでは、きょうのメイン行事だった『日中ふれあい交流料理教室』をお届けします。
富士市日中交流協会が取り組んでいる事業の1つで、由あって協会の会長を仰せつかっていることから「挨拶に…」と出掛けた次第。
これまで日本人メンバーが担当しての餅つきを組み込んだ大福餅作りなどに取り組んでいますが、今回は中国人メンバーの担当によるシャーピン作りでした。
シャーピンは中国語で記すと“餡餅”。肉と野菜の餡を小麦粉の生地で包み、平たく伸ばして油で焼いた餅。「中国の、ごく一般的な家庭料理」とのことです。
会場の岩松まちづくりセンターの料理室に到着した時点では、ほぼ完成しており、参加者を前に協会会長として一言、挨拶を述べ、この後、記念撮影。「プリントアウトして総会時に皆さんに配ります」と約束してきました。
調理中です
手作りのレシピも配布
片付け作業です
教室開催の記念撮影です
帰り際、指導の中心を担った中国人女性から「会長さん、どうぞ!」と、焼きあがった「シャーピン」を差し出されました。
まちづくりセンター内での飲食は禁止されていることから、この日、作った「シャーピン」は持ち帰りとなっており、差し出された「シャーピン」は、その方の持ち帰り分であることが判然とし、少々、戸惑ったのですが、好意を素直に受け入れてきました。
その際、「食べる直前に電子レンジで温め下さい」と言われたことから、このパソコン作業を終了した後、温め、食する予定です。
味は、もちろん「最高!」と思っています。
]]>由あって市議会議員時代、新体操協会の会長職を仰せつかっており、昨年4月の議員退任と共に会長職も辞任したのですが、それでも届いた案内状とプログラム、ただただ感謝・感激。「ありがたいことだ」との思いから多くの方が来場されることを願って「R.G.C.富士とは…」と「第25回演技発表会」の内容を、ここに記します。
プログラムの表紙です
R.G.C.富士は、協会の主力団体で、新体操経験者が社会体育の面から指導を担い、小学校体育館や公共体育館などを練習会場に富士南、富士第一、岩松北、富士見台、富士宮の5つの教室、さらに選手コース教室も開き、これまで富士市に新体操の輪を広げ、多くの優秀選手を輩出しています。
一方、演技発表会は、1年間の練習成果を教室生が、送迎などを担っている保護者の皆さんなどに返礼を込めて披露、併せて体操とダンスを組み合わせた芸術性の高いスポーツである「新体操とは…」を紹介することにより、競技人口の広がりも目指しての取り組みです。
25回目となる9日の演技発表会は2構成で、第1部が午前10時30分から同11時45分まで、第2部が午後1時45分から同3時15分まで。
第1部は選手コースのスターリスの発表、第2部は教室別の発表とし、ラストでは出場者全員で25周年記念の『いただきへのはじまり』と題した創作ダンスを披露することになっています。
このほか、第1部には、新体操協会の加盟団体であるKURARAと県立吉原高校新体操部が賛助出演して演技を披露。
さらに、招待選手の日本女子大学所属の菊池翔さんや東海大会に出場した嶋村美燿さんの模範演技、佐野香帆さんと鈴木梨奈さんの卒業セレモニー演技も予定。
菊池さんと嶋村さんは第2部の冒頭でも演技を披露し、発表会を盛り上げることになっています。
問い合わせは代表の寺田さん(?090-8131−1951)。
(※) 以下にアップした演技写真は、送られてきたプログラムに掲載されていたものです。撮影者は新体操協会サポーターカメラマンの藤原英修さんです。
模範演技を披露する菊池翔さん
模範演技を披露する嶋村美燿さん
卒業セレモニー演技を披露する佐野香帆さん
卒業セレモニー演技を披露する鈴木梨奈さん
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現在、2月15日(木)から3月22日(金)を会期とした2月定例会中で、先日、議員個々の発言権・質問権の行使の場である新年度市長方針に対する代表質問と一般質問の通告が締め切られ、その通告順と質問要旨が市議会のウェブサイトにアップされていました。
論戦が行われる富士市議会の本会議場とウェブサイトに掲載されている日別の登壇者と質問要旨をアップしました。
富士市議会の本会議場です
通告者数は28人。その28人中、昨年4月の任期満了に伴う改選で初当選した新人が9人。これは新人全員で、改選以降の6月、9月、11月の定例会の一般質問も新人全員が通告、登壇しており、パーフェクト登壇が続くことになります。
年4回開かれる定例会中、新年度予算を審議、採決することから“予算議会”とも呼ばれる2月定例会は一般質問のほか会派代表による新年度市長方針に対する代表質問も行わることから、これまでにも定例会対比で通告者は多かったものの、28人は記憶にある限り最多です。
富士市議会の議員定数は32人で、うち議事進行の議長と議長代理役の副議長は暗黙の規範で通告、登壇を自粛するため、実質的には30人中、28人が通告。通告率は93.3%です。
「回数だけでなく質問の中身も大事」という声も聞かれますが、いずれにせよ、「新人議員の頑張りが市議会全体の活性化に連動している」といえるかもしれません。
論戦は、3月5日(火)から11日(月)の間、土、日を除く5日間にわたって行われます。本会議の開会時間は各日とも午前10時。1人の持ち時間は当局答弁を含めて1時間となっています。
論戦が行われる富士市議会の本会議場とウェブサイトに掲載されている日別の登壇者と質問要旨をアップしました。
本会議場で行われる論戦は、傍聴が可能で、傍聴席入口は市庁舎⒑階ですが、市議会のウェブサイトでも論戦が生中継と録画中継で伝えることになっています。
「市政・市議会の論戦を1人でも多くの方が傍聴、関心を寄せることは市勢発展に連動する」、それを信じ、願い、以下に富士市議会のウェブサイトアドレスを記します。
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/page/fmervo000000w5d3.html
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午前中、所用があって鷹岡まちづくりセンターへ。その帰路、自宅近くの富士山眺望スポットへ。予想通り5合目あたりまで冠雪の麗姿。「これぞ郷土の誇りの富士山だ」を改めて実感しました。
この自分なりの富士山眺望スポット、機会あるごとに訪れています。富士山と対面することにより、気分がスッキリするためです。
古稀を過ぎ、年齢的には下り坂で、体力の低下を実感していますが、気持ちだけは富士山のように気高く、自分なりに何ができるか、何をすべきかを見詰め、実践する日々を…と胸に刻んだ富士山との対面でした。
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市民プロデュース講座として企画されたもので、主催は富士市教育委員会。26日を初日に3月4日、11日、18日と4回シリーズで開かれることになっています。
熱く語る庄司さんです
庄司さんは、自動車販売会社の営業の傍ら写真を撮り続け、退職後、プロの写真家に…。国内外で後世に残したい風景・情景を捉える写真活動を続ける中、2011年3月11日に発生した東日本大震災の直後、現地入り。これが写真家からフォトジャーナリストへの転機となりました。
津波被害を中心とした大震災の惨状を撮り続ける中では、現地の子供たちに使い切りカメラを配布して写真を撮ってもらい、そこから見えてきたのは、いかなる境遇に追いやられても感謝の思いと希望を失わない子供たちの姿でした。
そうした写真家活動を重ねる中では、感じた思いを執筆して著書『「写ルン」で撮った平和』(毎日新聞社)を発行すると共にメディアに投稿を重ね、いつしかフォトジャーナリストと呼ばれるようになっています。
今回の4回シリーズの講座は、これまでの活動の集大成に位置付けたもので、写真と映像を組み合わせながら大震災という深い悲しみを経験しながらも前を向き、生きる人々の姿を伝えていくことになっています。
庄司さんは、前々職のローカル紙の記者時代に知り合い、前職の市議会議員時代にもお付き合いをさせていただきました。
私は昨年4月末をもって市議を退任させていただきましたが、昨年末、庄司さんから今回の講座の案内が届きました。
「すでに終わった人、過去の人」にも届いた案内状に感激しての今回の講座の受講。生き生きと伝えたいことを熱く語る庄司さんの姿に感激。その一方では「自分は何を遺すことができるのだろうか」、そんな忸怩たる思いも抱いています。
会場には写真展も併設されていました
]]>きょう23日が初日で、期間は3月20日(祝・水)まで。午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)。ただし、毎週月曜日は休館日。鑑賞は無料。作品展示のほか作品集やポストカードなどを販売しています。
作品展会場入口で…
会場で…
近藤さんは南部町出身者で、富士高から茨城大に進み、大学時代は写真部に所属。その大学時代、学生運動とは対極的な青春群像であったヒッピーをテーマにした撮影活動を続け、そんなことから大学には6年間在籍。
で、私より2歳年上であったもののUターンしての富士ニュースへの入社は、ほぼ同時期でした。
カメラマン志望であったものの蒲柳体質のローカル紙ゆえ人員面にゆとりはなく、記者兼カメラマンとしの活動に取り組み、主に経済面や富士宮地区を担当していました。加えて印刷業務のデジタル化でも中心的な役割を担っています。
記者30年を経過した50代半ば、お子さんが社会人になったことや、担当していた印刷業務のデジタル化が完結したことなどから「退職して、抱き続けているフリーカメラマンを目指したい」と会社側に申し出ています。
以後、20年余、近藤さんは世界を飛び回って写真撮影を重ね、写真集を発刊するとともに個展を開催。その中ではプロであることから注文に応じる撮影活動も続けています。
私は近藤さん退職後、地方議員の道に進み、転じた道は違うものの、あれこれとお付き合いをいただき、個展開催時には必ず案内状が届き、鑑賞させてもらっています。
今回の個展、「冬のパリ」&「貌(かお)〜川・水・森・岩・海〜」はモノクロが中心。多色を排することによって作品からは撮影者の狙いや思いがストレートに伝わってきます。
会場を訪れた時間帯、近藤さんは来場者に撮影意図や狙いを伝えるトークセッション中で、じっくりと言葉を交わすことが出来ず、次の予定があったことから今回展の作品集(A4版、1500円)を購入して帰路に…。
作品を説明する近藤さん(右)
これまでの作品集も展示
帰宅後、その作品集を手にして、存在証明を遺すことの素晴らしさを感じていますが、同時に、「俺は何を遺すことができたか、今後、できるのか…」の思いが澎湃(ほうはい)として湧き上がり、少しばかりナーバスな境地に陥っています。
]]>富士市の保護司会を構成する鷹岡、丘、大淵、伝法の4支部は、17日、18日に1泊2日の日程で合同研修会を開きました。会場は、同市大渕の常葉大学富士キャンパスを再活用した複合型スポーツホテルであるエスプラットフジスパークです。自分、海野庄三は、鷹岡支部の一員として参加しました。
エスプラットフジスパークです。正面から撮影
保護司は、保護司法や更生保護法に基づき、非行や犯罪に陥った人の社会復帰や社会参加のサポートが主な業務。身分は法務大臣から委嘱を受けた非常勤の国家公務員ですが、報酬はなく、事実上、ボランティアで業務を担っています。
富士市では、現在、人口割合から108人が保護司の委嘱を受けており、厄介なケースも多いことから定期的に研修会に取り組んでおり、こうした中での宿泊を兼ねた今回の4支部合同の研修会は、保護司間の情報や意見交換も兼ねての取り組みです。
毎年、支部持ち割りで企画、今回は自分が所属する鷹岡支部担当での開催で、宿泊を兼ねた合同研修会はコロナ禍により中断を余儀なくされており、今回は4年ぶりの開催、参加は20人余でした。
研修会のメインは、鷹岡支部の鍋田悟支部長による講演で、鍋田支部長は法務省の保護統計・白書統計のデータを紐解きながら青少年の立ち直りや薬物事犯者の特徴、非行少年・犯罪者の生活意識と価値観などを1時間にわたって解説、保護司間の情報や意見交換では、それぞれの担当事例をもとに適切なアドバイスの在り方を見詰め、今後の保護司業務に取り組む上で得ること大なりの研修でした。
研修会で…
行使を担った鷹岡支部の鍋田支部長です
一方、合同研修会の会場であるエスプラットフジスパークは、富士市が用地を無償貸与するなどして誘致した常葉大学の富士キャンパスが移転した後、市が用地と施設の再活用を目指し各方面にアプローチ。その結果、御殿場市でリゾート施設を経営する「時之栖(ときのすみか)」が名乗りを上げ、リニューアルして3年半前の2020年9月にオープンさせた複合型のスポーツホテルです。再活用に投じた費用は15億円程度と言われています。
隣接する総合運動公園には、総額100憶円余を投じる総合体育館が建設中で来年4月にオープンすることになっており、今後、スポーツ合宿をメインとするエスプラットフジスパークや、来春誕生する総合体育館を軸にしてスポーツを通しての富士市の活性化が期待されています。
スポーツ合宿だけでなく、「会議室も完備、各種研修会にも対応できる」と聞いていたので、4支部合同研修の会場選定も担う鷹岡支部では、今回、料金面も踏まえ初めて会場とさせていただきました。
利用所感は、目的が合同研修のため、何ら支障はありませんでしたが、食事はセルフで、温泉地のホテル感覚では不満が出るかもしれません。
エスプラットフジスパークの案内パンフです
富士市も外国人登録者が確実に増加し、国際化への対応が強く求められる中、市と市国際交流協会がスクラムを組んで「心通い合う多文化共生のまち・ふじ」の実現を目指しての取り組み。
自分、海野庄三が会長職を仰せつかっている富士市日中友好協会も参加、国際色に染まる会場で写真パネルの展示などで友好事業の取り組みを伝えてきました。
開会式では小長井義正市長があいさつ
会場のステージでは、着物のファッションショーをはじめ民族楽器の演奏やお国自慢の舞踊などが繰り広げられ、日中友好協会も展示に加えてステージ部門にも女性陣が参加、現代中国舞踊や中国歌謡を届けました。
日中友好協会の女性陣による現代中国舞踊です
会場に設けられたブースでは、参加団体がパネル展示などで母国を紹介したほか、友好団体が活動を紹介。さらに、書道や茶道などの日本文化の体験コーナーも設けられ、着物のファッションショーに向けての着物の着付け体験では開始前から「一度、着物を着てみたい」という外国人の方々が長蛇の列を成していました。
参加団体がパネルなどで活動を紹介
書道など日本文化の体験も…
着物のファッションショーです
民族雑貨の販売、屋外では世界各国の料理の実演販売も行われましたが、小雨が降り続き、加えて立春を迎えながら真冬の寒さとあって屋外での料理の実演販売の売れ行きはいま一つのようでした。
今年は、ラストに、コロナ禍で中止していた豆まきを復活、『鬼は外、福は内』の掛け声とともに小袋に入れた豆がまかれると、大歓声があがり、フェスタの締めくくりに相応しい情景が広がりました。
フェアの締めくくりの豆まきです
前日も設営準備で出動。高齢ということもあって、かなりシンドイ2日間でしたが、富士市の外国人登録者は59か国、6,700人余を数え、人口比率は2.7%。今後も国際化が進み、富士市の外国人登録者の増加も見こまれるだけに、「国家間の論戦は戦争に向かう不安が付きまとうが、国民サイドからの友好事業は平和への道に繋がる」を胸に刻んで今後も自分なりに協会事業に取り組んいきます。
日中友好協会のブースで…
]]>今月7日(水)まで。10:00〜17:00。最終日の7日は12:00まで。鑑賞は無料です。
中川さんは、ご両親が経営する割烹旅館を手伝いながら独特の毛筆体の詩を創作。その作品は、『困ったもんだ。こまらなきゃ気づけない』『頑固を捨てれば楽だろうな。だけど私じゃ無くなるなあ』など生きていく中で出会い、揺れる心を表現したもの。
一方、太田さんは幼少期に病気で車椅子使用となる中、絵を描くことに生きる貴さを見出した作家。メルヘンタッチの色彩の中に強烈なメッセージを発する人物などを描き出しています。
2人が個々に活動、それぞれ詩人、画家としての実績を築き、互いの個展を鑑賞する中、周囲の勧めもあって「共同作品を」となり、中川さんの詩に太田さんが絵画を添える共著『車いすに2人乗り〜太田画伯と、私〜』が昨年10月に出版されました。
実は、中川さんのお母さんは煎茶道家でもあり、私の同居人(妻です)の茶道の先生。加えて画家の太田さんは私がローカル紙の記者時代に取材を通して面識があり、そんなことから共著の出版記念原画展の初日に同居人と鑑賞に行ってきました。
会場には、共著『車いすに2人乗り〜太田画伯と、私〜』に掲載した100点のうち60点の原画を展示。難解な作品もある中川さんの詩が太田さんの絵画により、詩に込めたメッセージが強烈に伝わってきました。
文学的に記せば、35歳で没した著名な作家、芥川龍之介の辞世の言葉、「僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」を詩と絵画で具現化、さらに、作品群からは、以前、講演で聞いた作家、五木寛之の主張、「人は、夢や希望を軽々に口にするが、幾つになっても、肩を落とし、ため息をつきながらトボトボと歩き続ける、それが人間ではないか」にも通じる、そんな事を感じています。
原画展の会場です
会場には収録作品の原画のほか、中川さん、太田さんの個人作品コーナーも併設してあり、もちろん共著や、中川さんの作品をモチーフにしたトレーナー、タオルなどのグッズ販売も…。
いずれにせよ、オススメ展示会です。
中川さんの個人作品コーナー
太田さんの個人作品コーナー
共著やグッズの販売コーナーです
]]>自分、海野庄三が所属する鷹岡支部(鍋田悟支部長)では、担当区域である鷹岡地区と天間地区のまちづくりセンターに月間を周知、追放を呼び掛けるスローガンを記した横断幕やのぼり旗を掲示しました。
富士市は、薬物事犯の犯罪が多く、令和4年一年間の富士警察署管内における覚せい剤取締法違反の検挙者は17人となっています。
年ベースでは減少傾向(過去8年間の最多は平成28年の40人)を示すも、令和4年の検挙者数17人は県下28の警察中で最多。覚せい剤以外でも大麻取締法違反で14人、毒劇法違反で1人の検挙者がいました。
薬物乱用防止月間の設定や、周知活動とする横断幕やのぼり旗の掲示は、違法薬物が「非社会的集団の資金源」とされることも踏まえての由々しき現状への対応策の1つです。
横断幕やのぼり旗には、保護司のイメージカラーである黄色の素地に黒色で『ダメ。ゼッタイ!!』と記したスローガンのほか『麻薬・覚せい剤・大麻・シンナー等薬物の乱用をなくそう』、それに『富士地区保護司会』が記されています。
鷹岡支部からは自分を含め6人の保護司が出動、鷹岡、天間の両まちづくりセンターの外構壁面に横断幕、外構フェンスにのぼり旗を取り付けました。
ここ数年、自分の担当ケースのほとんどが薬物乱用関係なだけに、「横断幕やのぼり旗を掲示により、少しでも乱用抑止の成果が…」と期待しているのですが…。
保護司会鷹岡支部のメンバーです
アップした写真の撮影場所は鷹岡まちづくりセンターです
]]>冒頭にアップした富士山の動画は、面会の待ち合わせの時間調整のため消防庁舎7階から撮影したものです。
この時期の晴れた日の富士山、何十年も見慣れた情景ですが、改めて、富士市に生まれ、富士市で暮らすことのありがたさ、そんなことを感じました。
子ども未来課での要件を済ませた後に出向いた庁舎2階で開催中の「まちづくり展」は、市内26地区の、それぞれの特色を持ったまちづくり活動を伝える「まちづくり行動計画」や「まちづくり新聞」などをパネル展示で紹介したものです。
毎年開き、本年度は、1月17日を初日に、市役所が閉庁となる土、日を除く1月30日まで開催。時間は8時30分から17時00分。
各地区とも地域特性にも視点を当てたまちづくり活動が繰り広げられており、所在区(鷹岡地区)のまちづくり協議会の役員を仰せつかっている者として興味津々、大変、勉強になりました。
この「まちづくり展」、展示に向けての担当課の熱意も伝わってきましたが、開催目的からして、より多くの市民の皆さんの目にふれることが重要。であるならば、半年くらいかけて各地区のまちづくりセンターで巡回開催してほしい、そんな思いを強く抱いています。
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